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ヘアカラーやパーマでの髪の傷みを正しくケアする方法とは?

約7分

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最近は気軽にヘアカラーをして、自分好みの色に髪を染めるのも珍しいことではなくなりました。

その上さらにパーマをかけたり、縮毛矯正をしたりと、あれこれオシャレを追求しているうちに、気がついたら髪の毛の調子が悪い、抜け毛や切れ毛、枝毛が増えてしまった…そんな経験はありませんか?

ヘアカラーやパーマは、どうしても髪や頭皮に負担をかけてしまい、傷めてしまいます。ここでは、正しいケアの方法をご紹介します。

ヘアカラーやパーマで髪が傷むのはなぜ?

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ヘアカラーもパーマも、強い薬剤を使って髪を人工的に加工するものです。最近は匂いのきつくない、頭皮に優しい薬剤も開発されてきてはいますが、それでも一度髪の毛の組織を破壊することには間違いないのですから、健康な髪質を保持しながらヘアカラーやパーマを楽しむためには、正しいケアを行う必要があります。

それでは、ヘアカラーやパーマの仕組みからお話ししましょう。

ヘアカラーの仕組みって?

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ヘアカラーの種類は、「永久染毛」「半永久染毛」「一時染毛」に分かれます。ここでは髪へのダメージが大きい永久染毛についてご説明します。

永久染毛には大きく分けて、「オシャレ染め」「白髪染め」「ブリーチ」の3種類があります。

▫️オシャレ染め

オシャレ染め、つまり通常のヘアカラーは、健康な髪の上から他の色を入れるものです。とはいえ、日本人の地毛の色が濃いこともあり、より鮮やかに染めるためには、一度ブリーチをして色を抜いてから、好みの色で染め直すという過程が必要になります。

そのため、一般的なカラーリング剤には、ブリーチの効果が含まれています。ブリーチ力が高めになっている反面、染毛力は弱めです。

▫️白髪染め

白髪染めは色のない髪を染めるため、染毛力が高い成分を使っていますが、その分、ブリーチ力は低くなっており、オシャレ染めよりはダメージが少ないと考えられています。

▫️ブリーチ

ブリーチは髪の色を抜くために行いますが、色をより薄くするためにはその分時間がかかります。色素を抜くときに、髪の栄養分も同時に抜いてしまうことになるため、髪に対するダメージが大きいのが特徴です。

ヘアカラーで受けるダメージって?

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ヘアカラーは薬剤の力でキューティクルを開き、髪の内部まで薬剤を浸透させ、化学反応によって髪を染めていきます。ヘアカラーをすることで、多かれ少なかれ髪へのダメージは避けられません。

きちんとケアをしないままで、ヘアカラーを繰り返していると、最終的にはキューティクルが剥がれ落ちてしまいます。キューティクルの役目は、髪の水分を保ち保護すること。これが剥がれてしまった髪は、潤いを失い、パサパサになってしまいます。

また、頭皮へのダメージも大きく、抜け毛や薄毛などの症状が現れる場合も、ヘアカラーが原因で頭皮が弱っている場合が多いのです。

パーマがかかる仕組みって?

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パーマにはいくつかの種類がありますが、基本的な原理は同じです。髪の毛を構成しているアミノ酸の一種であるシスチンの結合を、切り離したりくっつけたりすることでカールをつけます。

パーマには2種類の薬剤を使いますが、最初の薬剤がキューティクル内部に浸透し、シスチンを切り離します。乱暴な言い方をすると、髪の毛の内部がバラバラになった状態になるわけです。

この状態でロッドに巻くなどして形をつけ、2番めの薬剤をつけることで、切り離されたシスチンがもう一度結合します。この際、ロッドに巻かれた形のままで結合されるので、カールやウェーブのついた形が固定されるのです。

熱を使わないパーマ

強い薬剤を使うため、パーマはもともと毛髪や頭皮への負担が大きいものですが、熱を使わないパーマは比較的ダメージも少ないといわれています。

「コールドパーマ」や「水パーマ」、「クリープパーマ」、「ストレートパーマ」などが熱を使わないパーマです。髪への負担が少ない反面、パーマの持ちはやや悪くなります。

最近は、負担の少ない化粧品登録の薬剤を使った、「コスメパーマ」も人気です。

熱を使ったパーマ

「デジタルパーマ」や「エアウェーブ」、「縮毛矯正」など、熱を使ったより強めの効果が期待できるパーマです。はっきりとしたカールやウェーブがつき、パーマの持ちも良いですが、その分頭皮や毛髪へのダメージが大きいというデメリットがあります。

パーマで受けるダメージって?

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パーマは強い薬剤を使って、髪の構造そのものを変えるものです。さらに、ロッドで巻いたり熱を加えたりと、髪にとっては大きな負担がかかります。また、薬剤が地肌につくのも避けられないため、頭皮へのダメージも小さくはありません。

ヘアカラーと同様に、キューティクルも剥がれやすくなりますから、潤いも失われ、髪自体の抵抗力も弱くなってしまいます。キューティクルは一度壊れるとなかなかもとに戻らないので、パーマを繰り返しかけ続けていると、枝毛や抜け毛、薄毛といった症状に悩まされることにもなりかねません。

カラーやパーマを楽しむための正しいケア方法とは?

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髪へのダメージがあることはわかったけれど、それでもヘアカラーやパーマを楽しみたい。少しでも髪を健康に保つために、自分でできることはないでしょうか。

  • すぐにシャンプーをすることは避けましょう

ヘアカラーやパーマをしてから1~2日間は、シャンプーをしないことをおススメします。カールや色が定着するまでに、そのくらいの時間がかかるからです。

薬剤で開いてしまったキューティクルが完全に落ち着くまでには、少し時間がかかります。美容院ではトリートメントも同時に行うと思いますが、そのトリートメントの効果が現れるまでにも24時間はかかりますので、それ以前にシャンプーをしてしまうと、せっかくのトリートメント効果が薄れてしまうことにもなるのです。

  • 健康な髪を保つために一番大切なのはシャンプーです

ヘアカラーやパーマに使われる薬剤は、すぐには抜けていきません。1週間~10日位は髪の毛の内部に残留しているのです。

ヘアカラーとパーマの間を、1週間は空けるほうがいいと言われる理由はここにあります。続けてやると、薬剤が過剰反応してうまく効果が出なかったり、ダメージがよりひどくなったりしてしまうことがあるのです。

この1週間~10日の間に、内部に残った薬剤が少しずつ外に出てきますので、この間にきちんとシャンプーをすることで、ダメージを抑えることができます。

傷んだ髪に向いてるシャンプーは?

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ヘアカラーやパーマをした直後の髪は、いわばとても疲れた状態にあります。このときに刺激の強いシャンプーを使ってしまうと、疲れが取れず、いつまでたっても元気になれない状況を作り出してしまいます。

この時期におススメなのは、低刺激のアミノ酸系のシャンプーや、ノンシリコン系のシャンプーです。ドラッグストアに行くと、カラーリングした髪用や、ダメージヘア用のシャンプーが安価に売られていますが、あまり安いものは効果が期待できませんので、できればサロン用のシャンプーを使いましょう。

残留した薬剤を取り除く効果があると言われている、ヘマチンの入ったシャンプーもおススメです。

★ヘマチンって何?

「ヘマチン」とは血液に含まれるヘモグロビンから作られる成分です。傷んだ髪の補修作用があるほか、薬剤を使ったあとに残っているアルカリを除去したり、紫外線を吸収したりするなど、ダメージを受けて傷んだ髪をケアするのにぴったりの効果を持っています

また、ヘモグロビンの特性を受け継ぎ、抜け毛の原因となる余分な活性酸素を吸収して、髪の老化を防ぐ働きもしてくれます。

ヘマチンシャンプーについては、「ヘマチンシャンプーって? 効果やおすすめのヘマチンシャンプーは?」の記事を参考にして見てくださいね。

髪にとって大敵なのは紫外線

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薬剤でアルカリ性に傾いた髪は、とても敏感になっています。そこへ紫外線を浴びてしまうと、キューティクルがより剥がれやすくなるだけでなく、ヘアカラーやパーマの持ちも悪くなってしまいます。

ヘアカラーやパーマでアルカリ性になった髪は、もとの弱酸性に戻るまで3日程かかるといわれています。この間はなるべく、髪を紫外線に当てないように気をつけましょう。

紫外線対策については、「紫外線で髪が傷むって知ってた? お出かけ前のケア&アフターケア」の記事を参考にして見てくださいね。

きちんとしたトリートメントを続けよう

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ヘアカラーやパーマをしたあとの髪の毛は、水分が足りなくなっています。保湿用のローションやヘアオイルでケアしてあげると、ヘアカラーやパーマの持ちが良くなります。潤いを取り戻すためには、毎日きちんとしたトリートメントを続けることも大切です。

おわりに

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ヘアカラーもパーマも、オシャレに敏感な女性には今や欠かせないもの。髪や頭皮の負担をなるべく軽減することで、つややかで潤いのある、健康な髪を保つことができます。

どちらも髪への負担がかかることを忘れずに、きちんとケアしながら楽しみたいですね。

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