クシを使っていますか?
ヘアブラシは持っているけれど、クシは持っていない、使ったことがないという方は少なくないはず。
でも、クシは髪にとってもいいヘアケアグッズなのです。
健やかな髪のために、おすすめのクシをご紹介します!
クシは絶対使った方が良い理由とは?
クシは想像以上に古くから存在しています。今と同じような歯のあるクシは、日本では佐賀県にある約7,000年前・縄文時代早期の東名遺跡(ひがしみょういせき)から、エジプトでも約5,600年前・先王朝時代の墳墓から出土しています。もっと単純な形のクシはさらに古くからあり、クシは私たちの生活に欠かせないものとして長い歴史を刻んでいました。
くしには次のようなメリットがあります。
- ヘアスタイルを整えたり、髪を取り分けたりすることができる
- 髪についたホコリや汚れを取り除き、絡まった毛先をほぐす
- ヘアアレンジや飾りに使えるものがある
- コンパクトで持ち運びが楽
さらにツゲをはじめとする「木製」のクシは次のようなメリットがあります。
- 滑りがよく、使用感が滑らか
- 毛が絡まりにくい
- 静電気が起こりにくい
細毛や柔らかい髪質の方には、木製のクシがぴったりあっています。
「髪をとかす」という役割をもつ道具として、もう一つヘアブラシがあります。ヘアブラシとクシは「似て非なるもの」で、それぞれの特徴に適した使い方があります。
クシは髪の毛を整えることができるので、ブラッシングの仕上げやスタイリングの仕上げに使うと効果的です。また、髪の毛をほぐすのにもクシが向いています。
一方のブラシは頭皮をマッサージする効果があり、ドライヤーとの相性も抜群なので、髪を乾かしたりブローする時に向いています。
そこで、クシとブラシを使い分けてそれぞれの特性を活かし、毎日のお手入れをより効果的にすることをおすすめします。
例えばブラッシング。
ブラッシングの手順は
(1)毛先の絡まりを取ってほぐす
(2)頭皮を軽く刺激するように、毛先へ向かってブラッシング
(3)全体を整えるように髪をとかす
という3段階で行います。この3段階でクシとブラシを使い分けるのです。
(1)の段階、毛先の絡まりをほぐす時に力を入れてブラッシングすると、毛先に加え引っ張られた頭皮にもダメージがでます。そこでロングヘアや髪の傷みが強い方、髪が細かったり柔らかかったりする方はクシの使用をお勧めします。ショートヘアやそんなに絡まっていない場合は、ブラシでも大丈夫です。
(2)は頭皮のマッサージも兼ねているので、ブラシを使います。ブラシを軽く頭皮に押しつけるような感じで、毛先に向かって頭全体をブラッシングします。
仕上げとなる(3)はクシを使用。クシでヘアスタイルをキレイに整えて仕上げます。
ブローする時も、同じような使い方ができます。
ドライヤーを使う時はブラシで、仕上げにクシを使って整えます。
このように2つを上手に使い分ければ、髪の仕上がりが驚くほど違ってきます。
絶対持っていた方が良いおすすめのクシ7選
クシは髪にとてもいいとわかっていても、何を持っていたら良いのかわからない…そんな方におすすめのクシをご紹介します。
1. くろちく 椿堂潤いつげ櫛ケース付
クシの中でもこれだけは絶対持っていた方がいいのは、ツゲのクシです。
ツゲは木目が緻密で、硬くて耐久性の高い素材です。
滑らかで静電気が起こりにくいので、キューティクルを保護して髪をつややかにしてくれます。
木製のクシというと、手入れが難しいイメージがあるかもしれませんが、ツゲのクシは使い始めと1ヶ月に1回ほど椿油を塗るだけで大丈夫です。使えば使うほど色合いも変わって味が出てくるのもツゲのクシの特徴です。
椿堂潤いつげ櫛は、すでに椿油が塗ってあるので手元に届いたらそのまま使えます。ネコやウサギなど、かわいらしい柄がポイント。柄に合わせたガーゼの携帯ケースもついているので、出先のスタイル直しにも最適。お出かけ先でちょっと見せびらかしたくなるかわいらしいクシです。
2. 貝印 サロンモード ハンドコーム L
荒目 HC0327
パーマヘアにおすすめ。粗めのコームでカールを崩さずブラッシングできます。カールを長持ちさせたい方は、一度使ってみる価値あり。長さもちょうど良く、使い勝手の良いコームです。
シリコン含有樹脂を使っているので、静電気を抑えてクシ通りも滑らかです。お出かけ用にSサイズもあります。ただし、熱風と整髪剤に弱く、変形するおそれがあるので使用の際は注意してください。
3. (エフィーナ)Elfina ヘアブラシ くし 櫛
木製 頭皮マッサージ コーム
天然緑檀木をつかった粗めと細め、2種類の歯をもったクシです。
緑檀木は英名グリーンサンダルウッド。
その名の通りサンダルウッド(白檀)の仲間で、草原のような香りのする木です。緑檀木由来の香りと色が特徴。独特の香りに関しては好き嫌いが出るかもしれません。
粗い目の方は、パーマやウェーブをほぐすのに使えるほか、頭皮のマッサージにも使えます。
ただ、ブラシと違ってクッション性の低い素材なので、強く刺激するのは避けましょう。
4. 貝印 HL0052 セットコームL
ヘアアレンジに最適なのがこのコーム。シリコンオイルを含んだ樹脂で作られているので、静電気を防止してスタイリングをしやすくしてくれます。
使い勝手の良さと共に、ワンコインで買えるリーズナブルな値段も魅力。コスパ最高のコームでリピーターも多い一品です。
樹脂素材のため、熱と整髪料に弱いので、使う時は注意してください。使い終わった後は、ぬるま湯で整髪料を洗い落とすと長持ちします。
5. ラッキートレンディ
技ありカーブシリーズ
スピーディースタイリングコーム
ポニーテールやお団子ヘアのメイクを助けてくれる便利なクシ。
後ろの髪を一かきで一気にまとめ上げてくれるので、髪を高い位置に上げるのが苦手な方におすすめです。自分だけでなく、お子さまのヘアスタイルを作る時も、さっと一度でできるので便利です。
ポイントは日本人の頭の形に合わせて作られたカーブ。150mm という大きさも髪を一気に上げるのにちょうど良いサイズ。ただし手が小さい方には逆に大きすぎて使いにくい可能性もあるので、サイズ感を確かめてから購入することをおすすめします。
6. 貝印 分け目ふんわりボリュームコーム
髪にボリュームがない方におすすめ。ふんわりした分け目を作ることができるクシです。
分け目にボリュームを持たせるジグザグのコームとサイドやバックを逆毛でふんわりさせるインサイドコームの2つのコームを、髪の分け目に差し込んでとかすだけで簡単にゆるふわなスタイルができます。
ただ痛みの目立つ髪や細い毛は上手く作れないこともあるので、注意が必要です。
7. ラッキーウインク
スタイルマジックコーム
とかすだけがクシではありません。クシは髪留めとしても便利なアイテム。
このスタイルマジックコームは、夜会巻きやお団子など、まとめ髪を簡単に作れるコームです。
大きめかつ軽くて使いやすいのが特徴。アップスタイルに苦手感があった人の強い味方です。
クシと合わせて使えばキレイ髪度UP!
おすすめのブラシ3選
前に述べたように、クシはブラシと合わせて使うのがベスト。
そこでクシと組み合わせて使うのにおすすめのブラシをご紹介します。
1. クレイツイオン
ヘアエステブラシN.CD-022
デンマンブラシはブラッシングもさることながら、頭皮のマッサージにもブローにも適した万能タイプのブラシです。髪の毛の多い方や絡まりやすいロングヘアの方におすすめ。
クレイツイオン ヘアエステブラシはブラシの毛1本1本をイオン加工。静電気を起こしにくく、ブラッシングをするたびにパサつきのない潤いのあるツヤ髪へ導きます。
ブラシの先端は球状になっていて頭皮をほどよく刺激。とかすだけで「髪質改善」ができると評判です。
2. コイズミ リセットブラシ パドルタイプ
音波振動磁気 乾電池式 KBE-2811
髪と頭皮をエステする発想から生まれたブラシ。
約2,000ガウスの強力磁気と音波振動で頭皮を健やかに保ちます。
やさしく当てるように頭皮をマッサージするのがコツ。
音波振動は髪の絡まりをほぐし、摩擦を抑えてブラッシングできます。
3. トリコインダストリーズ
デンマンストレートブラシ D79
ストレートアイロンのようなクリップ型は、ストレートヘアをまっすぐにブローするために生まれた形状。ブラシ部分に隙間があるので、ドライヤーの熱を効率的に髪に伝えます。
タオルドライである程度水分を取ってからブローすることで、髪のねじりやうねりを伸ばし、美しいストレートヘアに導きます。
これらのブラシである程度髪や頭皮を整え、クシでスタイリングを仕上げることがおすすめ。クシとブラシの相乗効果で、髪と頭皮のコンディションを整え、キレイにスタイリングします。
(番外編)TANGLE TEEZER
タングルティーザー ザ・オリジナル
クシとブラシ、両方の特性をもった2in1の画期的な商品です。
独特のデザインは人間工学に基づき、掌にフィットし使いやすいかたちです。
ヘアケアからスタイリング、頭皮ケアまでこれ1本でOK。長短の長さの違う毛先を等間隔で交互に配列することで、クシとブラシの機能を発揮します。
英国女王賞など数々の賞を受賞したタングルティーザー。英国王室のスタイリストをはじめ、モデルや女優など数多くのセレブが愛用していることでも知られています。
Amazonのレビューでも高評価を続出、今注目のヘアケア用品です。
おわりに
何千年にもわたって使い続けられてきたクシ。それには理由があります。
髪をキレイに健やかに保つために、クシは大切な役割を担っています。
毎日のケアに、スタイリングの仕上げに、クシの特性を活かしてキレイ髪を作っていきましょう。