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髪の静電気は実は防げるって知ってた? 髪の静電気対策12選

約8分

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乾燥した季節になると静電気に悩まされるという方、多いのではないでしょうか。ドアノブに触るとパチン、マフラーやセーターを脱ぐときにもパチパチ。髪の毛は爆発してまとまらず…。

この静電気、きちんとその性質を理解すれば、防ぐことができるんです。ここでは、静電気とは何かということからその対策まで、わかりやすくご説明していきますね。

静電気ってなんだろう

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プラスとマイナスが引き合う関係

そもそも、「静電気」って何なのか、ご存知ですか? 物質はプラスとマイナスの電気を持っていることは、学校で習ってなんとなく覚えているのではないでしょうか。もちろん、人間の身体もこの電気を持っているんです。

プラスとマイナスが引き合うことは、磁石を見てもわかりますよね? マイナスの電気はいつも動き回っていて、プラスの電気が多いところには簡単に移動しようとする性質があります。この特性が電気の流れ=電流を作るのです。

「静電気」とは動かない状態の電気のこと

物質と物質が接触すると、マイナスの電気は接触した物質の方に移動します。そうすると、マイナスの電気が出ていってしまった物質の中は、プラスの電気の方が多くなりますよね。

この状態を、プラスに帯電している、といいます。反対に、マイナスの電気をもらった方は、マイナスに帯電していることになります。この、動かずに帯電している電気のことを、「静電気」と呼ぶのです。

電気を通しやすい物質の場合は、すぐに電気が逃げてしまうので静電気は起こりにくいのですが、電気を通しにくい物質は中に溜まっている電気が動かないので、どんどん電気が溜まっていきます。

パチっといったり火花が散ったりするのはなぜ?

衣類を脱ぎ着したり、椅子に座ったりといった接触によって、マイナスの電気が移動すると、人体や衣類はプラスかマイナスに帯電します。この状態でドアノブなどに触ると、マイナスの電気が一気にプラスの方に流れるため、パチっという音がしたり、火花が散ったりするのです。

静電気が冬に多い理由

水分が多いと電気が流れやすくなり、マイナスの電気は逃げていってしまうため、静電気は起こりにくくなります。それは空気中の水分でも同じことです。

空気が乾燥した冬場は電気の逃げ場がなくなって、物質の内部に溜まっていきます。それで湿度の高い夏よりも、冬の乾燥した日に静電気が起こりやすくなるのです。

髪に静電気が起こる原因とは

では、なぜ髪の毛に静電気が起こるのでしょうか? 髪はいつもお互いに接触し合っていますよね。ですから、髪は身体の中でも、静電気の起こりやすい場所といえるのです。

乾燥していると起こりやすい

先に書いたように、乾燥していると静電気が逃げていかないため、どんどん溜まっていってしまいます。これは髪でも同じこと。傷んで乾燥した髪には、やはり静電気が溜まりやすいんです。

乾燥した髪が周囲の髪とこすれ合うことで、静電気が発生しっぱなしという状況になってしまいます。この状態になると、いわゆる「髪が爆発した」状態になって、広がったりまとまらなくなったりするのです。

また、空気が乾燥しているときも、空中に静電気が逃げて行かないために、髪に静電気が溜まりやすくなってしまいます。

摩擦をすると起こりやすい

髪同士の摩擦でも静電気は起こりますが、ブラッシングも静電気を生じさせる大きな原因になります。静電気が起きると髪が絡まりやすくなるため、それをほぐそうとさらにブラシをかけるという、悪循環にも陥りがちなんです。

外出中でもこれで静電気を防げます

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オフィスやレストラン、買い物など、お出かけ中に髪が静電気を帯びて、広がったりまとわりついたりして困ったという経験はありませんか?

応急措置ではありますが、とっさに静電気を防ぐことができる方法をいくつかご紹介しておきます。外出中に困ったら、ぜひ試してみてくださいね。

1.困ったときにはこれ!ハンドクリームを使う方法

女性なら、普段からハンドクリームを持ち歩いているという方も多いと思います。このハンドクリームを薄く伸ばして、髪に塗ってみてください。一気に静電気が収まります。

2.とりあえず何かに触ってみよう

ハンドクリームを持っていない場合には、周囲のものにベタベタ触って、静電気を逃しましょう。電気を通しやすい木製品や壁、アスファルトの路面などがおススメです。劇的に…とはいきませんが、多少はマシになるはずです。

3.お水も意外と効くんです

お手洗いなどに行ったときに、髪を少し濡らすのも効果的です。乾燥が収まるため、静電気が起きなくなります。ただ、クリームと違って乾くと元通りになってしまうので、その場しのぎにしかなりません。

ハンカチかティッシュを湿らせておいて、静電気が出てきたなと思ったら、こまめに髪を押さえるのもいいかもしれません。

4.それでもだめならまとめ髪で

どうしても収まらなかったら、髪を結わいてしまうのが手っ取り早い方法です。まとめることで髪同士の摩擦が抑えられ、静電気の発生を防ぐことができます。

とにかく乾燥させないように心がけましょう

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つややかでしっとりとした髪が、静電気で広がっている状態というのは、あまり想像できませんよね。物質は乾燥していると、マイナス電気が出ていけなくて、帯電しやすくなってしまいます。

つまり、静電気を防止するのに一番有効なのは、潤いのある髪や地肌をキープし続けることなんです。

では、髪や地肌を乾燥させないためには、どうしたらいいのでしょうか。

5.シャンプーで皮脂を落とし過ぎないように注意!

汚れやフケを落としたくて1日に何回もシャンプーをしたり、洗浄力の強いシャンプーを使ったりしていると、必要な皮脂までも洗い落としてしまうことになります。皮脂には頭皮を保護し、保湿する働きがありますから、皮脂のなくなった頭皮からはどんどん水分が逃げ出して、乾燥する原因を作ってしまいます。

6.トリートメントをかかさずに

シャンプーのあとはこまめにトリートメントをして、髪や頭皮に栄養を補給し、保湿機能を維持できるようにしてあげましょう。洗い流さないタイプのトリートメントは、外出先での静電気対策にも使えるのでおススメです。

週に何度か、シャンプー前の地肌や髪に、オリーブオイルやホホバオイル、椿油などを塗ってマッサージしてみるのも効果的です。

7.静電気を防ぐシャンプーがあるんです

良いと聞いたことをいろいろ試したけれど、なかなか静電気が収まらないという方は、もしかすると静電気を帯びやすい体質なのかもしれません。そんな方のために、静電気を予防する、帯電防止剤の入ったシャンプーやコンディショナーが売られています。

アミノ酸系のベタインという成分が入ったシャンプーがそれで、帯電防止効果の他に保湿効果も高いので、乾燥した髪の方にはおススメです。

静電気を防ぐアイテムを上手に使いましょう

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8.プラスチックの櫛やブラシは避けたほうがベター

プラスチック製の櫛やブラシは、お値段が安くて魅力的ですが、静電気予防の面からはNG。プラスチックは静電気が発生しやすいので、乾燥した髪にはおススメできません。天然の獣毛や木製のブラシや櫛を使いましょう

日本では昔から、ツゲなど木製の櫛が使われてきました。現在は100円ショップにも木製の櫛が売られていますから、一度試してみてはいかがでしょうか。木の櫛にヘアオイルや椿油などを染み込ませて使うと、よりいっそう効果的です。

また、ブラッシングをするときも、力を入れ過ぎたり、絡んだ髪を無理やり引っ張ったりせず、頭皮や髪に傷をつけないようにしましょう。

9.静電気が起こりにくい素材の衣類はこちら

髪の静電気に、洋服は関係ないんじゃ…? そう思われるかもしれませんが、身体に発生した静電気は、髪にも影響を与えます。また、髪と衣類が摩擦を起こすことでも静電気は発生しますので、はるべく静電気の起こりにくい素材を選ぶといいでしょう。

・静電気が起こりやすい素材

ポリエステルやナイロンなどの化繊素材、ウール

・静電気を起こしにくい素材

木綿、絹、麻、本革などの天然素材

10.ヘアミストを持ち歩きましょう

市販されているヘアミストは、髪に潤いを与え、保湿機能を取り戻す効果があります。日頃から持ち歩いて、乾燥を感じたときにはすぐにスプレーしてあげると、静電気を防ぐことができますよ。

11.ドライヤーシートも効果的

ドライヤーシートってご存知でしょうか。洗濯物を乾燥機にかけるときに、いっしょに入れる柔軟剤シートなんですが、これが髪の静電気防止にとても効果があるそうです。

使い方は簡単。ドライヤーシートで髪を撫でるようにするだけで、静電気が防止できてしまいます。乾いた髪でも、濡れた髪でも大丈夫。お出かけのときに、何枚かバッグに忍ばせておいてもいいですね。

12.冬の室内は加湿して乾燥防止を

空気の乾燥も、静電気が起こる原因です。室内は加湿器をつける、ストーブにヤカンや鍋をかけて水蒸気を発生させる、濡らしたタオルを干すなどして、湿度を上げるようにしましょう。

おわりに

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空中に逆立ってしまったり、顔の周りにまとわりついて来たりするような髪、イヤですよね。静電気は切れ毛や枝毛の原因にもなってしまいます。髪に潤いを保持することは、見た目だけでなく健康のためにも大切です。

ここでご紹介した方法をぜひお試しいただいて、乾燥する季節も静電気に悩まされることなく過ごしてくださいね。

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