自分で髪の毛を染めるのは難しいと敬遠している方は多いのではないでしょうか。
しかし、自宅で行うカラーリングは染め方や時間等のコツをつかめば誰でも簡単に染めることができるようになります。
また初めてカラーリングをする方でも簡単にできるように泡のカラーリング剤なども販売されています。
今回は自分で染めるのが苦手という方やセルフカラーが初めての方でもキレイに染める方法や行う際の注意点やケア方法などを紹介していきます。
それでは順番に見ていきましょう。
髪を染める前の準備
自分で髪の毛を染めるにはちょっとした準備が必要です。
カラーリングを行う前にまずは十分に髪の毛を洗いましょう。
その際にトリートメントやリンスを使用するとカラー剤の浸透率が悪くなってしまうのでシャンプーだけにしておきましょう。
そして乾かしてからカラー剤を塗布した方が良いです。
濡れたままの状態でカラー剤を使用すると水分によってカラー剤が薄まってしまうことがあります。
また、お風呂場などの湿気が多い場所でもカラー剤が薄まってしまう可能性があります。
しっかりとドライヤーで乾かし、ムラの原因にならないように少し時間を置いてから始めるのもポイントです。
髪を染める道具の準備
カラーリングにはヘアブラシ、ヘアクリップの他にカラー剤の付着を防ぐためにビニール製の手袋、輪ゴム、新聞紙、タオル、化粧ケープ、水をはじく油性クリームを用意します。
前あきの衣類を着ておくとカラーリング後洗い流す際に脱ぎやすいです。
まずコンタクトレンズや眼鏡、アクセサリー類を外し、新聞紙を床や洗面台に敷きます。
衣類や壁、家具などにカラー剤が付着すると色が落ちにくいので新聞紙は必ず敷くようにしましょう。
手袋をはめて外れないように輪ゴムでとめ、タオルを首の周りに巻きます。水をはじく油性クリームを生え際に塗り化粧ケープで衣類を覆います。
髪の染め方を見てみよう
カラー剤には乳液タイプと泡タイプがあります。
泡タイプのカラー剤の場合、説明書に従って混合液を作り、塗りはじめはどこからでも良いです。
髪全体に素早くできるだけ早く塗ります。
乳液タイプの染め方
乳液タイプの場合は、髪をブロッキングしてヘアクリップで留め5か所くらいに分けておくと塗りやすくなります。
最初は襟足から塗布していきます。襟足が終わったらヘアクリップを外し、ヘアブラシで髪の毛を分けて根元から毛先にかけて塗布していきます。
根元付近は明るくなりやすいのでカラー剤を付けすぎないように気を付けましょう。
次にサイド、頭頂部の順番に塗っていきます。ムラができないようにヘアブラシでとかしながら内側、外側の両方に塗ります。
サイドにカラー剤を付ける時は聞き手の反対側から塗ると腕に汚れが付きにくくなります。
そして、最後に前髪、生え際を塗っていきます。生え際は最も明るくなりやすい箇所なので最後に塗ります。
ロングヘアの方は毛先にもしっかり塗っていきます。毛先に塗る時は手を添えて軽く馴染ませながら液を伸ばしていくときれいに染まりやすくなり液ダレ防止にもなります。
ここまでが乳液タイプの染め方になるのですが泡タイプのカラー剤の方が、染め方が簡単で分かりやすいので初めての方は泡タイプから行ってみると良いでしょう。
髪のダメージを抑えるために
混合液が全体にしっかり馴染んだら説明書に書かれている時間放置します。
しかし、染まりにくいという方は5分ほど長めに放置しても良いです。所定の時間が過ぎたら洗い流します。
きれいに染め上げるコツとして洗い流しをする時に乳化を行うとよりきれいに仕上げることができます。
乳化はカラー剤を洗い流す前に少量ずつお湯を手に取り地肌をもみこむように地肌に付いたカラー剤と混ぜ合わせていきます。
指の腹でマッサージをするように優しく行った後、毛先にかけて少しずつぬるま湯をかけよく泡立つまで入念に洗い乳化します。
髪全体が乳化出来たらヘアカラーの色がでなくなるまでよくすすぎシャンプーを2回しリンスまたはコンディショナーで仕上げて良く乾かします。
乳化をしっかり行うことでカラーの色味がきれいに発色する他にカラー後に髪に残ってしまうダメージの元である残留アルカリを除去する効果やカラーの持ちが良くなるといった効果があります。
特にダメージに関してはこの乳化をしっかり行うかどうかでかなり変わってきます。
髪をきれいに染めるためのポイント
きれいに染めるためのコツは染め方だけでなく他にもいくつかのポイントがあります。
きれいに染めるためには温度・塗布量・放置時間があります。
温度が高いとカラー剤の反応が早くなり染まりやすいです。温度が低いとカラー剤の反応が遅くなり染まりにくくなります。
通常カラー剤の使用温度は室温20度から30度に設定されているので、室温の低い場所に置いてあったカラー剤は泡タイプの場合も乳液タイプの場合でもしばらく設定の20度から30度の場所に置いてから使用しましょう。
塗布量はしっかり染めたい部分や染まりにくい部分には薬剤を他の部分より多くしましょう。
特に襟足やもみあげ、ロングヘアの方の毛先部分などの体温が低い部分にはしっかりと塗りましょう。
また細くて柔らかく染まりやすい毛質の方は混合液を塗布した後、所定の時間より5分ほど短めに置き、太くて固い染まりにくい毛質の方は所定の時間より5分ほど長めにおくと良いでしょう。
極端に長く放置しすぎると髪が明るくなりすぎたり、痛む原因になってしまうので気を付けましょう。
しっかりとヘアケアをしよう
カラーリングを行うと髪の毛はアルカリ性に傾きます。
アルカリ性に傾くとキューティクルが開いて傷付きやすくなり染料やタンパク質が流出しやすくなってしまいます。
これを防ぐためには髪質を弱酸性に戻す必要がありますのでシャンプー後にしっかりリンスやコンディショナーなどで弱酸性に戻しましょう。
また洗い流さないトリートメントでキューティクルの浮き上がりを抑え表面の滑りを良くし摩擦によるキューティクルの損傷を防ぎましょう。
キューティクルをケアすることで髪の内部のタンパク質やメラニン色素、染料の流出を防ぎツヤや手触り、色持ちを保つことができます。
さらにカラー剤の発色成分は髪の細胞に定着しようとしているカラー剤を洗い流してしまい、せっかく染めたばかりなのに色落ちしやすくムラになりやすくなってしまいます。
その後の洗髪に関して、きれいに発色させ美しい状態を長く維持するためにもカラーを行ってから、48時間は時間を置くことをおすすめします。最低でも24時間は時間を置くようにした方が良いでしょう。
洗髪はお湯洗いをしましょう。お湯の温度は38度程度のぬるめの温度に設定しましょう。
40度を超える温度に設定すると色ムラの原因になったり、頭皮トラブルの原因を招いてしまうこともありますので気を付けましょう。
カラー後の注意点
カラーリング後の注意点もいくつか存在します。
カラーリング後はキューティクルが剥がれやすい状態になっているので強めのタオルドライや濡れたままの髪のブラッシング、濡れたまま就寝することなどを避けましょう。
また乾かす際はドライヤーで熱を当てすぎると水分が失われてキューティクルがめくれ上がってしまうことがありますので熱を当てすぎないようにします。
ドライヤーだけでなくカラーを行ってから約3日間は髪へのダメージ等を考えてヘアアイロンの使用は控えた方が良いです。
アレルギー反応が起こることも
カラーリングによるアレルギー反応は体質の変化で突然起こることがあります。
ホルモンバランスが乱れやすい生理中や妊娠中はもちろん、少しでも体調が良くないと感じたらヘアカラーを避けた方が良いです。
少しかゆみがあるといったわずかな症状であっても繰り返すうちに重症化してしまったというケースもありますので小さな症状でも異常を感じることがあれば医療機関を受診しましょう。
ヘアカラーによる皮膚トラブルやアレルギー症状を予防するためにはカラー剤を使用する前に皮膚に薬剤を塗って反応を確認することが大事です。
テスト剤を作り腕の内側に10円硬化大にうすく塗って自然乾燥させます。
そのまま触れずに48時間放置します。
この時かゆみや発疹など皮膚に異常を感じることがあればテスト部位を手などでこすらずにテスト液を洗い流しましょう。
おわりに
セルフカラーは難しく思われがちですが染め方などのコツをつかめば誰でも簡単に行うことができます。
セルフカラーを行うことによって低コストで済むといったメリットや予約等を行わないで済むので自分の手の空いた好きな時に行うことができるなど多くのメリットがあります。
さらに泡タイプのカラー剤を使用すれば簡単に全体に塗布することができるので短時間で髪の毛を染めることができるので時間がなく、ささっと染めたい方でも染めることができます。
忙しく中々外出ができない方や費用をなるべく抑えたい方にもセルフカラーはおすすめです。
現在は様々な色・タイプのカラーリング剤が販売されているので自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
綺麗な髪色を手に入れて、日常を今以上に楽しみましょう。