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髪の毛が細いとハゲる可能性が高いの? 髪の毛が細い原因と対策とは?

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コシがなくて細い髪の毛は太い毛と比べると傷みやすく、抜け毛が多いような時は頭皮の状態が弱っていることもあるため、場合によってはハゲることがあります。髪質は生まれ持った遺伝的な要素が関係していて、細さには個人差がありますが、赤ちゃんや子供の頃はほとんどの人が細くて柔らかい髪質をしています。

しかし、成長する過程で食事や生活習慣が変化するにつれて、次第に丈夫な毛が育っていきます。健康的な髪質にするためには、普段の生活に気を配ることも大事なポイントです。抜け毛を防ぐためにも毛が細くなってしまう原因を探り、丈夫な毛を育てるための環境を整えていきましょう。

栄養不足が原因?

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髪の毛が細くなる原因の多くは、育毛に必要な栄養が不足していることです。髪はケラチンというタンパク質でできていて、ケラチンは18種類のアミノ酸で構成されています。毛を燃やすととても嫌なニオイが発生しますが、あれはケラチンに硫黄が含まれているためです。ケラチンは毛の強度を高める働きがあるので、太い髪の毛を育てるためには必要不可欠な成分です。

髪の毛を構成している複数のアミノ酸の中で、最も多く含まれているのはシスチンです。シスチンは小麦や大豆に多く含まれていて、大豆を使った加工食品の納豆や高野豆腐をはじめ、かつお節やピーナツなどに含まれています。次に多いのはグルタミン酸で、調味料でも使用される旨味成分の一つです。食品では、昆布やわかめなどの海藻類や大豆、チーズなどに含まれています。

しかし太い髪を育てるためには、特定のアミノ酸ばかりを摂っていても意味がありません。髪の毛を構成している18種類のアミノ酸をまんべんなく摂取することで、太くてコシがある状態になるのです。ケラチンの中には体内では作ることができない必須アミノ酸も含まれていて、これらの成分は食品から摂取しないと丈夫な髪が作れなくなってしまいます。

9種類ある必須アミノ酸をバランスよく含んでいる食品は、タンパク質が豊富な肉や魚、卵や乳製品が当てはまります。アミノ酸をまんべんなく取りたい時の参考になるのが、アミノ酸スコアです。9種類のアミノ酸がバランスよく含まれている食品を100として、バランスが崩れているほど数値が低くなっていくので、太い毛を育てるための食品選びに役立ててみましょう。

ただ、これらの食品は比較的カロリーが高く、ダイエット中は摂取量が少なくなる可能性があるので気を付けましょう。タンパク質は髪の毛以外にも、皮膚や筋肉を作るために必要な成分です。摂取するタンパク質の量が少ない場合、生命活動に関わる部分に優先的に栄養が届きます。もし、ハゲたとしても命に別状がないため髪の毛は優先順位が低く、栄養不足が続いていると次第に細い毛になってしまいます。

ヘアサイクルを知ろう!

細くても髪の毛が生えていれば問題がないと思うかもしれませんが、抜け毛が増えていて細い毛まで抜けているようなら、ハゲになる可能性が高い状態です。髪を育てる頭皮には、一定の周期があります。この周期をヘアサイクルといい、髪がぐんぐん育っていく成長期、成長がストップする退行期、毛根が浅くなる休止期を経て毛が抜けていきます。

成長期は毛が伸びるのと同時に太くなっていく期間になり、十分に成長した毛は強度があってコシがあります。休止期に毛根が浅くなるのは次の毛が成長準備に入ったためで、成長した毛が古い毛を表面に押し上げていくので、古い毛が抜けやすい状態になります。

ところがヘアサイクルが乱れている頭皮は、成長期から休止期のサイクルが短くなっているため、まだ成長途中の細くて短い髪の毛が抜け落ちてしまいます。ヘアサイクルが安定している場合は4年から6年ほどかけて成長するのですが、細い毛が抜けているような頭皮のヘアサイクルは1年前後の周期になっているので、生え代わりのサイクルが早く、細胞の機能が衰えてしまって次第に新しい毛が生えてこなくなり、その結果ハゲてしまいます。

髪に必要な栄養を摂取することは一番大事で、手軽にできる対策です。しかし頭皮が弱ってヘアサイクルが乱れた状態が長く続いてしまうと、せっかく摂取した成分を活用できないまま薄毛になってしまいます。ヘアサイクルを安定させる対策では、髪の材料になるアミノ酸だけでなく、頭皮に必要な成分も摂取しておきましょう。

ヘアサイクルが乱れる原因は、食事以外にもいくつかの出来事が重なっているケースが多くなっています。そのため、頭皮に悪影響を与える原因を取り除いてヘアサイクルを安定させることが、太くて強い毛を育てるための対策になります。



皮脂の過剰分泌が原因?

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ハゲやすくなってしまうのは、どのような原因があるのでしょうか。細い髪の毛が抜けやすくなっている男性に多いのは、頭皮の皮脂分泌が過剰になっていることです。皮脂には頭皮を乾燥から守り、刺激から肌を守る役割があります。しかし、皮脂の分泌量が増えてしまうと常在菌が繁殖しやすい環境になり、肌荒れやかゆみが発生することがあります。皮脂が多過ぎて汚れを落としきれないまま頭皮に残ってしまうと、老廃物が毛穴に詰まりやすくなって、髪の毛の成長を妨げることもあります。

皮脂分泌が過剰になるのは、ストレスや男性ホルモンの影響が考えられます。強いストレスを受けると、心身を守るために抗ストレス作用のあるホルモンが分泌されます。このホルモンは体内にあるタンパク質を糖に変えてしまう性質があるので、髪を育てる材料が不足することになります。

男性ホルモンには、皮脂を分泌する働きの他にもタンパク質の合成を阻害する働きがあるので、ホルモンバランスが崩れて男性ホルモンが優位になると、体毛が濃くなる半面、頭頂部やおでこが薄くなってきます。

シャンプー選びが重要!

ベタベタした頭皮をすっきりさせるには、シャンプーの選び方がポイントになります。皮脂が多い頭皮には強力な洗浄力があるシャンプーを使いたくなりますが、太い髪の毛が育たないような頭皮に使用すると、刺激が強すぎてますます頭皮に負担がかかってしまう可能性があります。さらに、肌を保護するために必要な皮脂まで洗い流してしまい、頭皮が乾燥して今まで以上にハゲやすい状態になってしまうこともあります。

弱った頭皮を刺激しないためにも、髪の毛と頭皮に対して負担が少ない成分を使ったシャンプーを使ってみましょう。肌や髪と同じ弱酸性やアミノ酸系シャンプーは髪を洗った時の負担を軽くしながら、余分な皮脂を落としていきます。

洗浄力が強いシャンプーに慣れていると、洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプーはスッキリしない感じがするかもしれません。スッキリ感を出すにはシャンプーする前に十分にブラッシングをしておき、頭皮を傷つけるゴシゴシ洗いは避けて、泡をまんべんなく頭皮になじませながら丁寧に洗いましょう。泡が頭皮に残っていると肌が荒れる原因になるので、すすぎ残しがないように洗い流します。

抜け毛対策を強化したい場合には、育毛や発毛に効果的な有効成分を配合している薬用シャンプーを使ってみましょう。太い髪を育てるための植物成分を使用しているシャンプーや、皮脂が多い頭皮用に開発されているシャンプーもあるので、頭皮と髪の毛の状態に合わせて選べます。

おすすめのアミノ酸系シャンプーに関しては、「アミノ酸シャンプー選びの参考! おすすめのアミノ酸シャンプー10選」の記事を参考にして見てくださいね。

自然乾燥はやめよう!

髪の毛が薄くなっていると、ドライヤーの熱による抜け毛が心配になり、ドライヤーを使わずに自然乾燥することがあります。しかし抜け毛が気になるようであれば、自然乾燥よりもドライヤーできちんと乾かした方が抜け毛対策になります。濡れた髪はキューティクルがはがれやすいので細い髪が簡単に傷んでしまい、湿った頭皮は菌が繁殖しやすくなっているため、頭皮の環境が悪化してヘアサイクルの乱れを招いてしまいます。

髪の乾かし方に関しての記事、「髪の乾かし方、今さら人に聞けない正しいやり方!」で詳しく紹介しているので参考に見てみてくださいね。

髪を洗った後はタオルドライで十分水気を取り、頭皮が熱くなり過ぎないように、ある程度の距離を保って風をあてましょう。温風は髪ではなく頭皮にあてるようにして、髪を持ち上げながら乾かしていくと適度なボリュームが出てきます。スタイリング剤を使用する場合には、頭皮につけると毛穴が詰まる原因になるので、髪の毛につけるようにします。

シャンプーをしている時に頭皮を触ってみて、皮膚が動かないようであれば、頭皮が硬くなっている証拠です。柔軟性が失われた頭皮は血行が悪くなっていて、必要な栄養が届けられない状況になっています。育毛に関わる細胞を活性化するためにも、日頃からブラッシングやマッサージをして頭皮を柔らかくしておくことは良い薄毛対策になります。

おわりに

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細い髪の毛が抜けているとハゲる可能性が高くなるため、太い髪の毛を育てるには髪の成長を遅らせている頭皮を変えることが有効な薄毛対策になります。まずは髪と頭皮に必要な成分を含んでいる食品を、バランスよく食べることが基本になります。

それと同時に、頭皮を清潔にして血行を促進すること、抜け毛の原因になる過剰な皮脂を抑えること、ホルモンバランスを安定させることも効果的な薄毛対策になります。

育毛の周期は1サイクルで数年に及ぶので、薄毛対策の効果が出るまでには時間がかかります。しかし、諦めずに続けていくことで少しずつ頭皮の状態が良くなり、健康的な髪を育てる環境が整ってきます。薄毛対策は体質によって効果の程度が変わる場合もあるので、一つの方法にこだわるよりも多方面から育毛にアプローチしてみましょう。



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