ヘアスタイリング剤でセットしても髪がぺたんこになってしまい、がっかりする時はありませんか?
髪がぺたんこになるのには、それなりの理由があります。
ロングの髪でもふんわりとボリュームのある見た目に仕上げるためには、髪がぺたんこになる理由を突き止めて原因を取り除いたり、改善できる対策を練ることが重要になってくるでしょう。
ボリュームが蘇ると周囲から若々しく見られるようになります。
ヘアスタイリングの不満が解消され、理想的な状態に仕上げられるようになり、その日を楽しく過ごすことができます。
それでは順番に見ていきましょう。
髪がぺたんこになる原因と対策
ぺたんこな髪になってしまうのは、髪の量が少ないために全体的なボリューム不足になってしまうからです。
このことには、髪のダメージが関係するということも知っておきましょう。
オシャレを楽しんでいるつもりでも、その行為が髪にとってダメージになっていることが少なくありません。また、生活習慣も深く関係してきます。
髪がぺたんこになる理由として、ダメージが関係するものはダメージの原因になる行為をやめたり、少なくすることが有効です。
体質的な問題は解決が難しいですが、ヘアケアやヘアアレンジの工夫次第で髪のボリュームアップを目指せるようになるでしょう。
生活習慣は割と改善しやすい部分ですので、少しずつでも努力してみることをおすすめします。
具体的なぺたんこな髪を防ぐ方法を見ていくと、ダメージの原因になりがちなパーマやカラーリングはやらないのが一番ですが、完全にやめるのはなかなか難しいため、工夫することで対処する方法を見てみましょう。
パーマやカラーリングに気をつけよう
髪のオシャレがダメージになる原因として、パーマやカラーリングが当てはまります。
簡単にセットできるパーマ、軽い印象を与えたり、可愛らしい印象を与えるカラーリングが男女を問わず人気ですが、これらのオシャレを長く続けるほどダメージが蓄積されてしまうのが問題です。
キューティクルが剥がれてしまい、コシやハリが少なくなると健康的な状態を維持できず、ボリューム不足が目立つようになってくるでしょう。
特にパーマはふんわりとした印象を簡単に作り出せることからコシを生み出せそうですが、実際にはダメージの蓄積により、ますます症状が悪くなることがありますので注意が必要です。
適度に髪を休ませる期間を設けるようにしましょう。
- パーマのやり方を見直そう
パーマには種類があり、ダメージが少ないものがあります。
薬液のダメージが少ないクリープパーマや水パーマ、低刺激なコスメパーマを積極的に利用するのがおすすめです。
コールドパーマやデジタルパーマはダメージが強めで避けたい方法ですが、コールドパーマの場合はアルカリを中和すればダメージが軽減され、弱酸性の薬剤を使う手段も存在します。
デジタルパーマならトリートメントと組み合わせたり、低温でセットするダメージを抑えた方法が登場しています。
髪への負担が少ない新しい方法が続々と登場していますから、上手く活用してみると良いでしょう。
- ブリーチは控えよう
カラーリングはブリーチを極力抑えると、キューティクルが傷まずにコシやハリを失わせるのを防ぐことが可能です。
元の髪の色から大きく変化するようなブリーチのやり方は控えましょう。
市販のカラー剤よりも、美容室で染めてもらうほうがダメージが少なく済みますが、美容室で使うカラー剤によっては市販品と変わらないケースがあるため、低価格なカラーリングの依頼はやめるのが無難です。
色持ちは劣りますが、マニキュアやトリートメントタイプのカラー剤を選ぶとダメージを少なくすることができます。
日々のシャンプーにも気をつけよう
髪を傷めるのはシャンプーも同じです。
シャンプーは頭部を清潔に保つために必要なヘアケアの基本ですが、界面活性剤という洗浄剤の働きで汚れを落とす仕組みになっています。
界面活性剤は優れた機能を持っているものの、あまりにも強い洗浄力を用いると、必要な油分を取り除きすぎてしまい、頭皮環境が悪化します。
ハリやコシがなくなってしまう他、刺激が強すぎて抜け毛を増やし、全体的なボリュームがなくなってしまいますのでシャンプーの取り扱いには十分に気をつけましょう。
- アミノ酸系シャンプーがおすすめ
シャンプーによるダメージは、洗浄力のマイルドな製品を使うことで防げます。
市販品として安く売られている高級アルコール系のシャンプーよりも、やや高価なアミノ酸系シャンプーを選ぶのがおすすめです。
しかし、アミノ酸系シャンプーでも強い成分が使われているケースがありますから油断は禁物です。
成分表に硫化系の洗浄剤が含まれている製品は使用を避けたいところです。
アミノ酸系シャンプーを使ったことがない人や知らないという人は、アミノ酸系シャンプーがどのようなものなのかについての詳しい記事、「敏感肌に悩む人にもおすすめ! 髪と地肌に優しいアミノ酸系シャンプーとは?」も参考に見てみてくださいね。
髪の乾かし方にも気をつけよう
ヘアケアの一環として、シャンプー後の乾かし方にも注意してください。
適当にブローしただけではボリュームがなくなったり、髪を傷める原因を作り出してしまいます。
ブローのやり方を工夫することで、随分と仕上がりが変わってきますから、正しいやり方をマスターする努力を惜しまないようにしたいところです。
- 髪の乾かし方を見直そう
ブローは毛の根元に風を通すのがコツです。
この際にキューティクルとは逆方向に風を当てるとダメージの原因になりますので、上から下にブローしてください。
頭を下げて頭部の後ろ側からブローすることにより、ボリュームをアップさせることができます。
髪の乾かし方について、詳しい記事、「髪の乾かし方、今さら人に聞けない正しいやり方!」も参考に見てみてくださいね。
ブッラシングにも気をつけよう
ブラッシングにもコツがあります。シャンプーと並んでヘアケアの基本ですが、ブラッシングを間違えるとコシやハリを失わせる危険性が高まるでしょう。
- ブラッシング方法を見直そう
ブラッシングは優しく根本から行います。
頭皮に程よい刺激が加わり、血行が良くなってコシやハリをもたらしてくれます。
強くブラッシングすると逆効果ですから、雑に作業しないようにしましょう。
生まれつきの髪質の場合もある
生まれつきの髪質が引き起こしていることもあります。
体質は人それぞれ違い、太くて力強い質感の人から細くて柔らかな毛の持ち主まで様々です。
全体の本数も違ってきます。猫っ毛でスタイリングがしにくいと悩む人も少なくありません。
また、ロングのヘアスタイルがボリュームのない見た目を作り出す原因になっている場合もあります。
全ての人に当てはまるわけではありませんが、コシが無いと重力に負けてしまい、トップやサイドの部分がふんわりとセットできなくなるのが問題です。
- 生まれつきの髪質への対策
生まれつき髪質が細かったり本数が少ない人は、ロングではなく、やや短めのヘアスタイルにしたほうが良いでしょう。
重力でぺたんこになるのを防ぎ、根本から毛が立ち上がりやすくなります。
同じロングでもカットの方法を工夫すると、ふんわりとした印象を与えられる場合がありますので、美容師に相談してヘアスタイルを決めてもらうのもおすすめです。
また、通常の髪質の人以上に、ダメージに気を使いながらヘアケアに集中するようにしたいところです。
生活習慣による影響と対策
生活習慣に隠されている例があります。
糖分や油分の多い食事ばかりで、ミネラルやビタミンの摂取が少ない食生活を繰り返していると、栄養バランスが偏ってしまい、皮脂のコントロールが乱れてしまいます。
毛穴から皮脂が分泌されることで、毛をコーティングしてダメージを防いだり、コシやハリのある状態に保ってくれますが、あまりにも皮脂が多いとベタつきがちになり、ぺたんこな髪が作られてしまいます。
栄養バランスだけでなく、栄養不足も危険です。栄養不足になりやすいのが食事制限に頼ったダイエットでしょう。
無理なダイエットを繰り返すと、毛を育てる栄養が不足してしまいます。コシやハリがなくなるのはもちろんのこと、毛の成長が弱まってしまいますので、薄毛の状態になり、ボリュームが失われます。
栄養不足や栄養の滞りに繋がるのは他にも、睡眠不足があります。
十分な睡眠で疲労が取れていなければ、抵抗力が落ちて頭皮環境が悪化し、毛が育たない状態にもなるでしょう。
過度なアルコールの摂取や喫煙も関係することを知っておいてください。
- 生活習慣を見直そう
生活習慣の問題は、栄養バランスの良い食事内容に切り替えるようにしましょう。
3食きちんと決まった時間に食べてください。
過度な食事制限をせず、しっかり食べて運動を取り入れた健康的なダイエットに取り組むことが大切です。
アルコールは程々の量に留め、できれば禁煙にチャレンジしましょう。
夜更かしをせず、早めに寝るようにすれば、朝の目覚めが良くなり、髪にも良い影響を与えてくれます。
栄養がいきわたり、抜け毛が改善されると自然にボリュームがアップしてくるでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。自分に当てはまっていることはありましたか?
生まれつきの体質が理由の場合以外は、ぺたんこな髪の原因は、普段のヘアケアや生活習慣を見直すだけで、かなり改善が見込めるようになります。
全てを実行するのは大変でしょうが、ほんの少しでも気を使うだけで、徐々にボリュームが蘇ってセットしやすくなるでしょう。
何も対策しないのが一番良くありません。
特に年齢を重ねるほど髪が痩せてくるのは男性も女性も同じですから、できるだけ早いうちから正しいヘアケアや生活習慣に気を使うことがポイントになってきます。
ロングだと重力によって根本が押さえつけられてしまいますので、ぺたんこになりやすいのが厄介ですが、対策次第でボリュームダウンを防ぐことができるでしょう。
コシのない毛でもふんわりとセットできますので、思い切ってヘアスタイルを短く変えてみることもありかもしれませんよ。
ご自身にあった方法でヘアスタイルを楽しんでくださいね。