ファッションの一つとして定着しているヘアカラーですが、初めて髪を染めるとなった時、『傷んでしまうのではないか』『明るすぎてしまわないか』など不安が付いて回るものです。
一時期、安く済むことからセルフカラーが人気でしたが、髪色がまだらになってしまったりと失敗してしまうことが多い為、美容室でしてもらう人が増えています。
しかし、オーダーをする際にどう伝えたら良いのか、どのような染め方をしてもらうのが良いのか、コツなどについて詳しくご説明していきます。
それでは順番に見ていきましょう。
美容院でヘアカラーをしよう!
髪を初めて染める時、『どの色が自分には似合うのだろうか』と悩んだことがある人も多いでしょう。
セルフカラーをする時には、パッケージに記載されている色合いを参考にして購入することが多いのですが、やってみると思っていたよりも色が入らなかったという経験がある人もいるでしょう。
基本的に初めてカラーをする時には、色がしっかり入ることは難しく、理想のカラーになることはあまりないようです。
セルフカラーで染める場合には、一度脱色剤と呼ばれるブリーチを使用し、本来の色味を抜いてあげる必要があります。
その後、ヘアカラー剤を使用すればキレイに色が入るでしょう。
ただし、このやり方は髪の毛を傷めてしまい、パサつきや枝毛の原因となる為、おすすめできません。
初心者だからこそ、美容室でヘアカラーする方がキレイな髪を維持したまま、カラーを入れることができます。
自分のイメージを上手に伝えよう!
美容室で初めてヘアカラーをお願いする際、自分のイメージしている髪の色合いを美容師さんに伝えなくてはいけません。
『茶色にしたい』というオーダーをしても、茶色にもたくさんの色味がある為、カラーチャートと呼ばれる色見本を見せてもらい、イメージに近いものをオーダーしてください。
カラーチャートは横軸が色味、縦軸が明るさをあらわしています。
この表を元にカラーを決めるのですが、初めての人の場合はどうしても色が入りにくい傾向がある為、しっかりとしたカラーを入れたい場合は明るめを選ぶのがコツです。
せっかく染めたのに関わらず、誰にも気づかれないのでは意味がありません。
最初は冒険心を持って明るめを選択するのがおすすめです。
ヘアカラーの基本色とは?
また、ヘアカラーの基本的な色味は、ニュートラルブラウン・チェスナットブラウン・アッシュ・マット・ゴールドです。
それぞれについて詳しく見てみましょう。
- ニュートラルブラウン
茶髪と呼ばれるイメージの誰にでも似合う色です。
赤みが強く出る傾向があるので、初めてだと染まりづらいようです。
- チェスナットブラウン
ニュートラルブラウンよりも赤みが少ないのが特徴。
ベージュブラウンをイメージしましょう。初めて染める場合はこちらがおすすめです。
- アッシュ
オシャレな人が使用する染め方というイメージがあるのですが、このアッシュはくすんだブラウンのことを言います。
アッシュとは灰色の意味です。日本人は元々赤みが強い傾向があるのですが、その赤みを消すのに役立ち、ちょうど良いブラウンになるように調合されたのがアッシュです。
色が入りやすいということから、初心者にも人気です。
- マット
グリーンが入っているブラウンをイメージしてください。
グリーンが入っていることによって、光にかざすと落ち着いた色味に見えるのが特徴です。
赤みが強い人にはこのマットもおすすめです。
- ゴールド
髪を染めたと人に認識してもらうのに適しているのが、このゴールド。
黄色系の色味で明るめに発色します。ブラウンよりも明るい為、雰囲気が一気に変わるでしょう。
このように使用するカラー剤によって、染めた時のイメージが異なります。
ただ、初心者にとってはどれを使用すれば良いのか悩んでしまいますので、美容師さんと相談するのが一番良いでしょう。
不安なことはどのような事でも聞いてください。
また、思っていたイメージと異なってしまった場合、カラーをやり直すことをお願いすることもできますが、すぐにカラーをしてしまうと髪に相当なダメージが出てしまいますので、数日あけてから行うことがおすすめです。
また、現状態よりも暗めのカラーでやり直すことはできますが、より明るくするのはとても難しいということを頭に入れておきましょう。
また、カラーを繰り返してしまうと傷みが酷くなる為、ケアをしっかりすることが大切です。
自分でヘアカラーをしよう!
美容室でヘアカラーをするのが一番ではあるものの、オーダーをどう説明したら良いのかわからないという場合にはセルフカラーも一つの方法です。
自宅で簡単にできるので、お金を掛けずに髪色を変えることができるのも魅力の一つです。
仕事で忙しくて美容室へ行く時間がないという人や、今月はお金がピンチという場合にはセルフカラーがおすすめです。
しかし、セルフカラーは初心者にとってはとても難しいので、そのポイントとコツについて詳しく見てみましょう。
ヘアカラーのタイプとは?
まず、ヘアカラーのタイプについて知りましょう。
- 泡タイプ
最近主流となっているのがこのタイプのヘアカラーです。
泡で出てくるので、髪の毛に馴染みやすく、初心者でも簡単に行うことができます。
セルフカラーでは、後頭部に色が入りにくい傾向があるのですが、この泡タイプであればしっかり染め上げることができます。
- クリームタイプ
伸びてきた髪部分のみを染めたい時に便利なのが、クリームタイプです。
- トリートメントタイプ
これは一時的に染めたい方や、短期間で色々な色を楽しみたいという人におすすめです。
染め方を見てみよう!
この3つのヘアカラーの中でも初心者におすすめのが、泡タイプ。
今回はこの泡タイプの染め方について説明していきましょう。
まず、最初にしなくてはいけないのが、ブロッキングと呼ばれるものです。
ムラなく仕上げる為には、毛をブロックに分けてから行うのが良いでしょう。
前髪や頭頂部は染まりやすいですが、後頭部やサイドは染まりにくい為、ブロッキングは欠かせません。
ヘアクリップなどで分けておきましょう。次に、カラー剤を塗っていくのですが、後頭部やサイドから塗り始め、染まりやすい頭頂部や前髪は一番最後にしてください。
カラー剤を塗り終わったら、ラップを巻くと浸透しやすいのですが、面倒だという人はしなくても大丈夫です。
髪質が柔らかいという人は所定された時間より5分短縮させ、初めての場合は5分長くするのがポイントです。
その後、傷みを防ぐ為に洗い流す前に少量のお湯で濡らして揉み込むことで乳化という状態にさせます。
これによって傷めずにしっかり色を入れることができますのでやってみましょう。
後はしっかり洗い流します。シャンプーを2回程度行い、リンスまたはコンディショナーで整えてください。
その後、トリートメントやヘアパックをしておくことも忘れずに行いましょう。
自分でヘアカラーをする場合は、「髪を自分できれいに染めたい! 自分で上手に髪を染めるヘアカラー方法」の記事も参考にしてみてくださいね。
ヘアカラーの注意点
美容室で行う場合でもセルフカラーをする場合でも、一度もカラーリングをしたことがない人には手触りが変わったと感じることがあるでしょう。
髪を染めた後はヘアケアをしっかりすることが大切です。
また、美容室で失敗したと感じると言い出せない人が多いようですが、後からクレームのようになってしまうぐらいだったらその場でイメージが違うことを伝える方が良いでしょう。
わからないことがあったら美容師さんにしっかり聞いてから、納得の上、染めてもらうようにしましょう。
また、セルフカラーは髪が傷んだり、頭皮トラブルの原因になることが気になるところですが、やり方さえしっかり守れていればそこまでのトラブルに発展することはありません。
ただし、強い染め剤を使用しているので、アレルギー反応が出てしまう人もいますので、使用前にはパッチテストを必ず行うようにしましょう。
また、生理中の使用は体調不良になりやすい為、避けてください。
初心者は自分ですると失敗してしまう恐れがありますので、友人や家族などに手伝ってもらうのがおすすめです。
慣れてくると一人でもキレイに染めることができるようになります。
ただし、短期間で何度もカラーリング剤を使用すると髪を傷めてしまいますので、失敗したからと言ってもすぐに行うのはやめましょう。
また、ヘアカラーをしてから3日~1週間程度はいつも以上にケアを行うようにしましょう。
ヘアカラーで傷んだ髪のヘアケア方法については、詳しい記事、「ヘアカラーやパーマでの髪の傷みを正しくケアする方法とは?」も参考に見てみてくださいね。
おわりに
初めて染める場合には美容室で染めるのがおすすめです。
ただし、セルフカラーがダメというわけではありません。
染め方をしっかり守って行えば、価格も抑えることができますし、自分の好きな時間に行うことができるのはメリットと言えるでしょう。
コツは、しっかりブロッキングをしてから染まりにくい場所から行うことです。
一人で行うのが難しい場合には、友人や家族に手伝ってもらうのもおすすめです。
また、自分に似合うカラーや、しっかり色を入れたい場合にはカラーチャートで似合う色を探すのもポイントです。
初めての場合は染まりにくい傾向がありますが、何度も繰り返してしまうと髪を傷めてしまいますので、失敗しても最低3日~1週間は開けてやるようにしましょう。
また、髪の色落ちを防ぎ、綺麗な髪色を保つための方法を記載した記事、「ヘアカラーが落ちる? 髪の色落ちを防ぐ、綺麗な髪色を保つための方法」も参考にして見てくださいね。
髪のダメージのことも気にかけながら、ヘアカラーを楽しみましょう。