ヘアケアのプロ、美容師さんたちは、普段のホームケアをどんなふうにしているのでしょうか。
私たちとは一味違ったケアの仕方で、美しい髪をキープしているのに違いないですよね。
そんな美容師さんたちの、こだわりのホームケアがどんなものなのか、ちょっと聞いてみることにしましょう。
サロン仕様のプロ用シャンプーを使う
サロンで使っているシャンプーを使おう
シャンプーやリンス、トリートメントなど、市販のものは使わずに、美容院で使っているサロン用のものを使います。確かに値段は高いのですが、市販のものとはクオリティが全く違うんです。
いくら保湿やダメージケアを謳っていても、市販のものは結局は五十歩百歩。美容院での仕上がりをおうちでも目指すなら、せめてシャンプーくらいはサロン仕様のものを選びましょう。
試しに一度使ってみると、シャンプーをしただけでしっとり潤う洗い上がりになることに驚くはずです。
具体的に何が違うの?
サロンのシャンプーと市販のシャンプーの違いは、主にその成分にあります。市販のシャンプーには、石油を原料にした界面活性剤が入っているものが多く、その分洗浄力が強いものになっています。
汚れがよく落ちるというのはメリットに聞こえますが、髪や頭皮のために必要な皮脂まで洗い落としてしまうので、頭皮が乾燥したり、フケや痒みが発生する原因になったりする恐れがあります。
サロンで使っているシャンプーは、マイルドなアミノ酸系の界面活性剤を使っているため、髪や頭皮にも優しい洗い上がりになるのです。
また、市販のシャンプーを使っていると、カラーの持ちが悪いことも。サロン用のシャンプーには色落ちを防ぐ成分が含まれているため、長い期間色落ちを気にせずに過ごせます。
おすすめのシャンプーについては、「アミノ酸シャンプー選びの参考! おすすめのアミノ酸シャンプー10選」の記事を参考にして見てくださいね。
市販のシャンプーを使う場合
市販のシャンプーの選び方
それでもサロンで売っているシャンプーは高いし、市販のシャンプーで髪に優しいものはないかしら。
最近はドラッグストアでも、アミノ酸系シャンプーや、ノンシリコン系シャンプーが普通に手に入るようになりました。安価なシャンプーは、大量生産のできる石油系の物が多いので、できれば避けたほうがいいでしょう。
このシャンプーはどっちなの?と思ったときは、ボトルを裏返して成分表を見てください。「グルタミン酸」や「グリシン」、「アラニン」という言葉が見えたら、それはアミノ酸系のシャンプーです。
同じラインのヘアケアグッズで揃えよう
スキンケアのアイテムは、同じラインを揃えて使っているという方も多いのではないでしょうか。ヘアケアのアイテムも同じです。シャンプーやコンディショナーは、ライン使いをしたほうがより効果的。
なぜかというと、成分や効果が統一されるからなんです。さらさらヘア用のシャンプーにとしっとりヘア用のコンディショナー、石鹸シャンプーにアミノ酸系のコンディショナーといった組み合わせでは、それぞれの効果を活かすことができないだけでなく、洗い上がりがゴワゴワになってしまうケースもあります。
通常はあまり神経質になる必要はありませんが、ダメージケアを謳ったものなどは、その効果を最大限に引き出すためにも、ライン使いをおすすめします。
トリートメントの付け方にもこだわる
地肌につけるのはNG
トリートメントは頭皮にもしっかりつけるものだと思っていませんか? トリートメントは髪に栄養補給をすると同時に、栄養分が逃げないように髪の表面をコーティングして、キューティクルを保護します。
頭皮にトリートメントをつけると毛穴が詰まってしまい、皮脂のバランスが崩れることも。ニオイやフケ、痒みの原因にもなってしまいます。トリートメントは毛先につける、これを忘れないで下さいね。
トリートメントの種類について
トリートメントには、洗い流すタイプのインバストリートメントと、洗い流さないアウトバストリートメントがあります。
髪を補修したり、栄養を補給したりするのは、インバストリートメントの方です。傷んだ髪には、こちらをしっかりと使ってあげましょう。
ツヤを出したり手触りを良くしたりするのは、アウトバストリートメントです。熱や紫外線から、髪を保護してくれる効果のあるものもあります。最近使っている人も増えてきましたが、きちんとした使い方をしないとベタつきのもとになってしまいます。
お風呂場でトリートメント効果をアップ
シャンプーが終わったあと、トリートメントをつける前に、タオルでざっと水分を拭き取りましょう。ビショビショのままでトリートメントをつけてしまうと、せっかくの栄養分が髪の内部になかなか入っていかないんです。
タオルドライが終わったら、頭皮につかないように気をつけて、毛先から2/3くらいまで丁寧にトリートメントを塗っていきます。つけ終わったら蒸しタオルを巻いて、しばらくそのままにしておきましょう。キューティクルは熱を受けると開く特性があるので、頭部を温めることで栄養分が入っていきやすくなります。
熱いシャワーで絞ったタオルでも構いませんので、ぜひ試してくださいね。上からシャワーキャップを被ると、さらに効果的です。ゆっくりと湯船に浸かって、身体全体を温めるのもおススメです。
アウトバストリートメントの効果的な使い方
一番いいのは、タオルドライした後の水分の残っている髪につけることです。水分と混ざることで、髪全体に均一に成分が行き渡ります。
乾いた髪につけるときには、少し量を少なめにするといいでしょう。特にオイルタイプはベタつきやすいので、ほんのちょっとで十分です。
つけるときには毛先の方からつけていきます。手のひらに伸ばしてから、髪になじませるようにつけていってください。
2種類つけるのもOKです
たとえばスプレータイプを髪全体につけて、傷みの激しい毛先にはオイルタイプをしっかりと塗る、なんていう使い方もできます。たくさん使い過ぎるとベタついてしまいますので、量はうまく加減してくださいね。
シャンプー~ドライヤーまで
シャンプーの前にはブラッシングをして、汚れを浮かしておきましょう。頭皮のマッサージにもなりますので、これはぜひ習慣にしてください。
シャンプーやコンディショナーはよくすすいで、成分が残らないようにすること。しっかりと洗い流さないままでいると、毛穴が詰まる原因になり、フケや痒み、抜け毛などを招いてしまうことがあります。
ドライヤーの前にはタオルドライでしっかりと水分を取りましょう。ドライヤーをかける時間を短縮することができ、熱に弱いキューティクルがダメージを受けるのを防げます。
ある程度乾いたら、冷風に切り替えてしっかりと乾かします。湿ったままの髪は、雑菌が繁殖する温床になります。必ず完全に乾いてから、眠るようにしてください。
おわりに
いかがでしたか?
ちょっとしたことにこだわることで、お家でもサロンの仕上がりに近い効果を出せるんですね。
この他、シャンプーのやり方や乾かし方のページでも、プロの技をご紹介していますので、そちらもぜひ参考にして、健康で美しい髪を作り上げていってくださいね。
シャンプーのやり方は、「美容師もおすすめ! 正しいシャンプーのやり方とは?」の記事を参考にして見てくださいね。
髪の乾かし方は、「髪の乾かし方、今さら人に聞けない正しいやり方!」の記事を参考にして見てくださいね。